M3: Heavenly Cry ft. カホ


brillia - Heavenly Cry ft. カホ (Audio)

 

 

Heavenly Cry ft. カホ (Lyrics by brillia)

音が消えて澄んだ空

月が少し差し込んだ

小さなその息遣いの最中に

とめどなく揺れだした鼓動と

 

思いのままに告げた夜

あの言葉は嘘じゃないよ

もう二度と会えぬような気がしていたんだ

 

瞳からこの刹那

溢れてく不意の涙を愛と呼べるのなら

雨上がり見上げれば

鮮やかに架かった虹にも手が届くだろう

 

いつのまにか季節はもう

次の空を見つけてた

優しすぎた眼差しが帯びていた

憂いの訳も知らないままで

 

どこまででも麗しくて

透き通った君を見ていた

これからも隠せない記憶のどこかで

 

報われない感情を

分かってもまたひとつ君の美しい顔を知る

あどけない表情の

その奥に秘めゆく想いは知りえない場所

 

ときめきと予感がいくつ流れても

叶わない夢へと歩いていた

 

瞳からこの刹那

溢れてく不意の涙を愛と呼べるのなら

雨上がり見上げれば

鮮やかに架かった虹にも手が届くだろう

 

アルバムの中で最も歌詞にこだわった

 

前述のように歌詞は後からつけることが多く、今回のアルバムもトラックだけできていて歌詞のない曲が並ぶ中でHeavenly Cryは一番最初に歌詞ができました(日本語詞だからってのもあるけど)。ここでは言葉選びの中で特にこだわった部分を3つ記しておきます。1点目は美しい日本語で丁寧に綴るということ。繊細な感情の描写に必要だと思ったのでまずはこの部分を大切にしました。美しいの定義ってなんやねんって話ですが僕の感覚ベースでそう捉えた言葉を選びました。例を挙げると、"刹那", "麗しい", "秘めゆく"などですね。うまくは言えないんですがしなやかな印象を与えてくれそうなフレーズたち。

 

2点目は言葉の切れ目の前後で母音を合わせること。1(&大)サビだけですけど、独特の雰囲気出ますよね。"刹那"-"溢れてく"(A)、"溢れてく"-"不意"(U)、"雨上がり"-"見上げれば"(I)、"見上げれば"-"鮮やかに"(A)、この4つです。3点目は、これは言及しようか迷ったんですけどこれは別に男女間の恋愛に限定した歌ではないということです。だから特定の性を表す一人称は入れてないですし、重要な部分の比喩にを用いています。

 

和音にもこだわった

 

僕は別に音楽理論に明るいわけではないんですけど、この曲ではやはり叶わぬ恋をめぐる繊細な感情を表現するために普段あまり使わない和音を使ってたりします。個人的に好きなのはBメロの"あの言葉は"/"透き通った"に入るところとか。ブリッジは半音ずつ下がったり(これはわりと使うかも)。あとは転調前のB♭のとこには♭9thのC♭を足してます。ルートとぶつかるんですけど、これ実は転調後のメロの最初と同じ音、B(C♭)なんですよね。もしかしたらこの曲で一番のこだわりポイントかもです。そして最後の音ですね。現実世界に引き戻されるイメージで、調にない音を選びました。

 

ヴォーカルのカホの声は、高音のロングトーン弦楽器みたいに伸びやかでまっすぐ心に入ってきます。まだ大学1回生なのでこれからもっと上手くなると思うと末恐ろしいですね。あと、ストリングスやコーラス多めのアレンジにしたんですがミックスが難しかったです。。要勉強ですね。事前に聴いていただいた作曲家の方にはセクションごとの変化がもっとあっていいと仰っていただいたので次回以降留意していきたいです。

 

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