M4: Twilight ft. Sara


brillia - Twilight ft. Sara (Audio)

 

 

Twilight ft. Sara (Lyrics by brillia)

 

虹のその麓へと僕は駆けてく

息を切らして揺れる髪は無造作に

追いかけた答えは手のひらを

すり抜けて情緒を果たせない

 

足が竦むより先に僕は耳を澄まし

何も知らない振りで風に吹かれた

染め上げる時間が胸を焦がす

あの頃の未来が懐かしい

 

オレンジと青が深く混ざる17:30に

歩けば今日の自分と重ねたりした

 

手は悴んでずっとポケットに

入ったままいつの日か

その心地よさ 温もりに慣れたことで

その他を拒んだ

 

いつものように急ぐ帰り道

猫背をやめて歩く

肌と瞳が気付いた俯くままじゃ

見えない宵の陽

 

橋を渡る途中で視線落とせば

名もない可憐な花に心奪われ

生活を制したカードでも

思い出までは紐づけられないや

 

皺は月日重ねるごとに増えてって

見渡せる世界はだんだん小さくなってって

そんな日も心に触れるような

景色が褪せたりしないように

 

すべて諦めたくなる不安定前夜

傷口に処方するいつものバラード

 

誰かに今は認められたくて

想いを均しはじめ

不器用な仕草でただ躱そうとする

自分が許せずに

まだ奥底に潜む僕の音が

居場所を探し惑う

いつか消えそうな光が欲しがる闇は

恥ずべき場所じゃない

 

馴染みない匂いや小説が色を加える

新しい街や音楽が涙を誘う

この夕日を合図に

 

手は悴んでずっとポケットに

入ったままいつの日か

その心地よさ 温もりに慣れたことで

その他を拒んだ

 

いつものように急ぐ帰り道

猫背をやめて歩く

肌と瞳が気付いた俯くままじゃ

見えない宵の陽

 

好みに合わせて取捨選択できる時代

今は情報社会なので好きなものを選んで生活できます。Amazonでレビュー読んで注文すれば数日以内に届くし、YouTubeでは自分の好みに基づいて検索してぱぱっと視聴。なんならおすすめも表示してくれる。一見、好きなものまで最短距離で辿り着けるのでいいかと思いきや、実は寄り道にある者こそが至高の一品だったりしますよね。この曲はその例として、普段見ないような景色を目にしてその美しさを認識できたときを描いています。

 

人は30代半ばで新しい音楽を聴くのをやめる、とどこかで見た気がします。そうするとやっぱり感覚が限定されて視野狭窄に陥るじゃないかって思っちゃいます。平たく言うと自分の認めるもの以外みんな否定するような頑固オヤジですね。だから僕は特に文化的に新しいものはこれからも継続的に身体に入れていきたいなーなんてぼんやり考えてます笑。僕の好きな大沢伸一さんが以前、日常にイレギュラーを取り入れることに挑戦している、と話されていました。別に文化的なものに関わらず、いつもと違う道を通って帰ったり、とかそういうの含め。彼の変化し続けるスタイルを支えているのはそういった部分なのかも。。少し逸れますが国が研究に投じる資金とかもなんとか自由な発想を消さないように、回り道を与えるぐらいにできたらいいですよね。

 

J-popと向き合えた?

最近は洋楽を聴く回数が邦楽を上回ったぐらいなんですがやっぱりJ-popっていうのは幼いころから最も耳にしてきたジャンルであり、そこをすっとばして背伸びというのはできなかったですね。なので日本人がとっても聴き馴染みのある王道進行をあえて用いて作りました。メロディーの譜割とかは最近のトレンドもほんの少し意識してますが自分が聴いてきたようなJ-popを作ろうという根本はずっと揺るがさず制作してました。また、ヴォーカルのSaraの声が綺麗で切ないこともJ-popを書こうと決めた理由でした。切なさでいうとポイントでセカンダリドミナント入れたりとかもですねー。

 

もう1点、J-popの特徴かなーと思うのは雰囲気を変えるための転調がよく用いられるところです。サビで3度変わったり、大サビで半音ないし全音で上がったり。TwilightはサビでEメジャーからGメジャーに、あとブリッジでは若干トリッキーですが半音ずつ上に転調させています。そんなこんなで完成したTwilightですが反省点としては、ヴォーカルをもっと前に出せたらというとこ。あと、社会人になったらいろんなシンセ買って勉強したいですねー。

 

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